【レビュー】やわらかおしゃれなType-Cケーブル「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C」

23/01/04

ケーブルの柔らかさが特徴の「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」

ケーブルの柔らかさが特徴の「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」1.8m ミッドナイトブラックをレビューします。

パッケージ

パッケージ

いつもの紙箱。ラベルの表記によると正式名称は「Anker PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable」で、モデル名は「A8553」です。

同梱物

同梱品

ケーブル本体とFCCに関する書類。

ケーブルバンド

ワンタッチでケーブルを束ねるシリコン製のバンド

ぷるぷるとした柔らかいシリコンバンドは切り込みをコブに引っ掛けるだけのワンタッチ。
伸縮性がありマジックテープのバンドより使いやすくなっています。

デザイン

ピンクゴールドの金属調の飾りがオシャレなコネクタ部分

端子部の根元の飾りがアクセントになっています。
ここは樹脂製で濃いめのピンクゴールドのような塗装仕上げ。丁寧な作りで一見すると金属製に見えなくもありません。

「Anker 521 Charger (Nano Pro) ブラック」に接続した状態

Anker製充電器と合わせて使えば綺麗なデザインが一層引き立ちます。

触り心地

シリコン製のケーブル部分の質感

ケーブル部はシリコン製でサラサラタッチ。良質なオーディオケーブルのような感触です。
手触りが良いかわりにゴミが付きやすく取りにくいというシリコン特有の性質があり、メンテナンス性は一般的なケーブルに劣ります。
黒以外の明るい色では長期間の使用での変色がどの程度あるのかどうかも気になるところ。

柔らかさ

しんなりしなやかに曲がるケーブル

ヘナっとしてあまり形状記憶しません。箱から出して軽くクセを取ってあげるだけですぐに馴染んでまっすぐになります。
完全なヘナヘナではなく軽い弾力があり良質なオーディオケーブルのような感触。
極端に折り曲げたり複雑な経路を縫うように通すような使い方には向いていません。

コシがある「PowerLine III USB-C & USB-C」

こちらは同じAnker製のPowerLine III USB-C & USB-C ケーブル。ピンとしてあまり垂れ下がりません。
コシがあり形状をある程度記憶します。

クセの無い素直なケーブル

「PowerLine III USB-C & USB-C」とクセの違いを比較

標準ケーブルがくっきりと折り癖が残っているのに対してFlowケーブルは自然な形をしています。
言葉で表現すると標準ケーブルがクニクニ系で、Flowケーブルはプルプル系。
「Flow」という名はこの流れるようなしなやかさに由来していると思われます。

サイズ

コネクタ部分の寸法

プラグ部:幅11.4mm 厚さ6.2mm
端子部:長さ6.5mm
ケーブル径:Φ4.4mm
見た目だけで言えばケーブルは明らかに太いです。ただ実際に手に取ってみると柔らかさによって見た目のままの太さを感じることは無く「これなら思っていたよりも使えそう」という印象。

重さ

重量計測

重さは実測で61g。ケーブルが太いためか少し重たさを感じます。

カラーバリエーション

くすみ感が絶妙なニュアンスカラーを取り揃えた全7色のカラーバリエーション

綺麗な色が揃った全7色。くすみ感が絶妙なニュアンスカラーを取り揃え、様々なケーブルコーディネートを楽しめます。

「Anker 511 Charger Nano3,30W ホワイト」に接続した状態

プラグがたためる充電器の名作「Anker 511 Charger Nano3,30W」のホワイトに白のケーブル。
ケーブルが僅かに黄色め。

充電ケーブルとして

スマホのカバーに干渉しない

スマホを充電しながら使ってみるとケーブルのテンションが弱いため手首に負荷がかかりにくくとても快適。
気になるスマホケースとの干渉もよほどタイトなケースでなければ問題無いかと思います。
最大給電能力は100WでUSB PDの急速充電に対応。
このケーブルは大電力を要求するMacBookやノートパソコンで真価を発揮します。
パソコンの電源ケーブルという目線で見ると太さや重さという弱点が鳴りを潜め、柔らかい、余裕の給電能力、高いデザイン性が際立ってたちまちバランスの良い一本となります。

通信ケーブルとして

有線キーボードに接続した状態

スマホ、パソコンのデータ通信用としてだけでなく、例えばキーボードとパソコンを接続すれば有線キーボードのケーブルとして使用することも可能。
最大転送速度の480Mbps(60MB/s)内であれば様々な機器と接続してカッコイイ通信ケーブルとしてデスクを華やかにしてくれます。

「Keychron Q0 Numpad」に接続した状態

デザイン性の高いデバイスと相性抜群。

標準ケーブル(PowerLine III)との比較

素晴らしい仕上がりのコネクタ

並べてみるとケーブルの太さが際立ちますがプラグの美しさは一目瞭然。素晴らしい仕上がりです。

PowerLineIII
Flow
PowerLineIII
容量100W (USB PD)3A/60W (USB PD)
伝送速度480Mbps (USB2.0)480Mbps (USB2.0)
折曲げ耐久25000回25000回
ケーブル径Φ4.4mmΦ3.5mm
プラグ幅11.4mm
厚さ6.2mm
幅11.5mm
厚さ6.3mm
柔らかさ柔らかい固い
表面仕上げさらさら半ツヤ
ゴミ付着しやすいしにくい
重量(1.8m)61g49g
長さ0.9m/1.8m0.3/0.9/1.8/3.0m
価格1790~2000円990~1590円

評価

Flowの名の通り流れるように自然なしなやかさを感じ取ることのできる一本でした。
やわらかでさらさらとした優しいイメージ。それでいて基本スペックもしっかり。綺麗な色に丁寧な造りで男女問わず満足できる製品です。
スマホの充電用として常用しても良いのですが太さと重さは気になるところで、実際にはMacBook等のノートパソコン用の電源ケーブルとして使用し、時々スマホやiPadも充電する、のような使い方が合っているように思います。
大電流を要求する機器にベストフィットする感じです。
でもやっぱりスマホでも毎日使いたいので60Wで3.5mmくらいの太さで「Flow Lite」みたいなものが出てきてくれることを期待してしまいます。