【レビュー】iPhone15 Proで高速データ転送。スマホでも使えるUSB-C USBメモリ SAMSUNG「MUF-128DA/EC」

23/06/20

iPhone15に使えるUSBメモリ

パソコンでもスマホでも使えて高速・小型のSAMSUNG MUF-128DA/ECを紹介します。
縦置き姿がなんともカッコイイ、デザイン性に優れ、専用アプリや設定が不要で使いやすいType-C USBメモリです。

パッケージ

ブリスタータイプのパッケージ。
Amazon.co.jpが販売・発送するものを購入したところ、日本の代理店が販売しているものが届きました。
販売元のITGマーケティング株式会社はサムスン製のフラッシュメモリ製品を輸入販売している日本サムスン販売特約店です。
英語表記の海外向けパッケージになぜか"紙"のリサイクルマークがあります。

スペック

コネクタUSB Type-C
USB規格USB3.1 Gen1
転送速度400MB/s
容量128GB / 256GB
その他防水・耐衝撃・耐磁・耐熱・耐X線
専用アプリ不要

深さ1mの海水に72時間置いても大丈夫という防水性、空港のX線検査に耐えられる耐X線性は日常のうっかりからデータを守ってくれます。
加えてMRI検査相当の15000ガウスに耐える防磁性のおかげでiPhoneやiPadのように強力な磁石を多用しているデバイスと一緒でも安心して持ち歩くことができます。

5年間の製品保証

Amazon.co.jpおよび「国内正規品」取扱店が販売する新品製品のみにおいて5年間の保証を受けることができます。
今回購入したものも5年保証の対象です。(2023年6月時点)

本体

塗装仕上げのプラスチック製ボディ。
メタリックブルーの綺麗な塗装が剥がれないように大事に使おうと思わせられます。

片面はラウンドして段付きに盛り上がった形。このラウンド部分がデザインの特徴であり、機器から抜く際の指の引っ掛けにもなります。

段付き形状のおかげで安定して自立させることもできます。
縦置きすると段付き部分の綺麗な陰影が一層際立ち、USBメモリらしからぬ立ち姿が見える所に置いておいても様になる、そんな雰囲気をまとっています。

ストラップホール付き

本体とキャップにそれぞれ1ヵ所ずつストラップホールがあります。
目立つ色のストラップを繋いでおくのは紛失やコピー機などからの取り外し忘れを予防する簡単な方法です。
より強力な紛失対策にはAppleのAirTagやAnkerのEufy Security SmartTrack Linkといったトラッキングデバイスとの相性が良さそうです。

コネクタキャップ

ヌッとした挿し心地のキャップ。
分離したキャップを保持しておく機能はありませんが、キャップのストラップホールを使って本体と繋いでおくなどして紛失対策ができます。

Type-Cコネクタ

ガタやグラつきもなく精度良く作られたコネクタは先端をプラスチックで覆うタイプ。
静電気の放電を緩和し、相手機器をガリガリ傷つけてしまうこともありません。

サイズと重さ

キャップを付けた状態で長さ33.6mm、幅15.9mm、厚さ8.2mm、重さは4g。
キャップを外すと全長は29.5mmです。

小型といえども「USBメモリどこいった?」になりにくく、抜き差しがしやすい適度なサイズ感。
管理用ラベルを貼れる面積もあります。

iPhoneに接続

iPhone15 Pro

カチッと挿さって抜け落ちたり半挿し状態なることは無さそうなホールド感。
短くて小柄なボディのおかげでグキッとやってしまうリスクも低そうです。

挿すだけで使える

USBメモリを接続した状態でファイルアプリを起動すると"Samsung USB"という名前の外部メディアとして認識されていて、ここをタップするとUSBメモリの中のデータが表示されます。
内部ストレージと同様にファイルを扱うことができ、iPhone内のストレージ間とのコピー、移動はもちろん、USBメモリ内でコピーしたり削除したり新しいフォルダを作ったり自在にコントロールすることが可能。
フォーマットする必要も無く使うことができました。

写真をUSBメモリにコピーする手順

画像を選択(複数可)→共有→未編集のオリジナルを書き出す→ブラウズ

USBメモリを選択→保存
6ステップでコピーが完了します。

スマホに接続

Galaxy S20 SC-51A

iPhone同様にしっかりとした挿し心地で安定しています。

スマホにほぼ密着した状態になるため保護ケースは外して使うことになるかと思います。
接触面の寸法は15.9×5.7mm。これ以上の開口が確保されているケースであればそのまま使用することができます。
薄いケースならつけっぱなしでも認識しますが、半挿しはデータ破損になりかねないため面倒でも外して接続することを推奨します。

専用アプリは不要

USB OTGに対応するスマホであれば挿すだけで使用可能。
ドロワーにUSBメモリが接続された旨の通知が表示されます。
今では多くのスマホがOTGに対応していますが、OTGチェックアプリを使用すれば自分のスマホが対応しているかどうか調べることができます。

ファイルマネージャーアプリが入っていれば新たにアプリをインストールする必要はありません。
例えばGoogleの"Files"ではType-Cという外部のストレージデバイスとして認識され、アクセスの許可後は内部ストレージと同様にファイルを扱うことができます。
iPhoneと同じく内部ストレージ間とのコピー、移動、USBメモリ内でコピーしたり削除したり新しいフォルダの作成など自在にコントロールできます。

iPadに接続

iPad Pro M1 11インチ(2021 第3世代)

iPadもカチッと挿さって安定感があります。

スマホと同様に隙間がほとんどありません。
干渉を避けるため15.9×5.7mm以上の開口が確保されていない保護ケースは取り外す必要があります。

挿すだけで使える

iPadも挿すだけでOK。ファイルアプリでは写真だけでなくPDFなどのデータも自由に読み書きできます。

写真アプリの場合は制限があるようでフォルダ構成が「DCIM>100MSDCF>DSC000xx.jpg」のようにデジカメが生成するDCF規格に準拠したものでないと読み込みできません。
デジカメのSDカードの中からDCIMフォルダごとコピーしてもいいですし、自分でDCF規格に準じたフォルダを作成しても認識させることができます。

転送速度

①スマホとiPad
試験機:iPhone15 Pro、Galaxy S20、iPad Pro M1 11インチ(2021 第3世代)
試験方法:USBメモリからデバイスへコピー、デバイスからUSBメモリへのコピーに要した時間を測定。

大きなファイル
(動画15個 計1.88GB)
小さなファイル
(画像441個 計1.88GB)
iPhone15 ProRead:15秒 Write:35秒read:44秒 Write:83秒
Galaxy S20Read:20秒 Write:42秒Read:38秒 Write:79秒
iPad ProRead:8秒 Write:36秒Read:35秒 Write:57秒

②パソコン
試験機:Windows10 Pro USB3.2 Gen2ポート
試験方法:ベンチマークソフト(CrystalDiskMark8.0.4)で転送速度を測定。

シーケンシャルランダム
PCRead:420.32MB/s Write:66.05MB/sRead:13.56MB/s Write:22.45MB/s

公称スペック通りの400MB/sが出ています。iPhone15 ProもiPadもUSB3.1 Gen1をサポートするため読み込みも書き込みも高速。
ベース速度は接続するデバイスのUSB規格に依存するためUSB2.0のデバイスとの接続では速度は落ちます。

バッテリーへの影響

接続中はUSBメモリとデバイスに発熱があり、バッテリーの減りが早くなる傾向があります。
挿しっぱなしにせず操作後はすぐに外した方が良さそうです。

評価

無線の設定や専用アプリのインストール等の煩わしい設定が一切不要でオフラインでファイルのやり取りができる便利なツールです。
気軽に使えるニアバイシェア等の近接通信は一度に転送できるファイル数等に制限がありますが、USBメモリは無制限。
数千個のファイルで100GB超えなんてこともあるスマホの乗り換えのデータ移行も一発です。容量不足になったスマホの画像等の一時的なバックアップにも活躍します。
もちろんパソコンの外部メモリとしても十分な性能です。
当面は困らなそうな転送速度を持ち、デザイン良し、精度良しで長く使えるのではないかと思える製品です。