【レビュー】パソコンもOK。Type-C 20W×2ポートでコンパクトなUSB PD充電器「Anker 521 Charger (Nano Pro)」

23/01/02

パソコンも充電できるType-C 20W×2ポートでコンパクトなUSB PD充電器「Anker 521 Charger (Nano Pro)」

USB Type-C 2ポートでUSB PDに対応する「Anker 521 Charger (Nano Pro) ブラック」 をレビューします。

パッケージ

パッケージ

お馴染みデザインのパッケージ。ベトナム製との表記があります。

同梱品

説明書と本体

充電器本体と取扱説明書。

デザイン

青いUSB Type-Cポートが特徴の透明感のあるデザイン

USB Type-Cポートが2つ。
ボディ色はブラックというより濃いグレー。
フェイス面はメタリック調の光沢塗装仕上げで、継ぎ目の無い側面の表層は透明になっています。全面がピカピカしていて指紋汚れや擦り傷には少々気を遣います。

浮かんで見えるANKERのロゴ

浮かび上がってみえるロゴ。

固定式のプラグ

プラグは固定式。

固定式プラグタイプの充電器にはプラグキャップの取り付け

持ち運びの際にはプラグにキャップを被せておけばバッグや他の荷物を傷つけずに済みます。

カラーバリエーション

全4色のカラーバリエーション

ブルー、パープル、ホワイト、ブラックの全4色。

ケーブルコーディネート

PowerLine III Flowを接続するとカッコイイ

Anker製のやわらかType-CケーブルPowerLine III Flowと組み合わせるとカッコよく決まります。
全7色で充電器のカラーに合わせたピッタリの色が見つかります。

仕様

本体に印字された仕様

モデル名:A2038
PSEを取得済。
5V/3A、9V/3A、15V/2.66A、20V/2A、3.3V-16V/2.5A(PPS)の5つのプロファイルに対応。最大出力は40WでUSB PDに対応しています。
接続された機器が対応する充電規格を判別してその中の最適な規格で充電を行うAnker独自の「Power IQ 3.0(Gen2)」にも対応。
100V~240Vで海外でも使用可能です。
シリアルナンバー入りで製造履歴など何かしらの管理をしていることが伺えます。

ケーブルを1本接続した状態

1ポート使用時は最大40Wを出力。どちらのポートを使ってもOK。

ケーブルを2本接続した状態

2ポート使用時は各ポートで最大20Wを出力。
片方が10Wを出力している時にもう片方が30W使えるというわけではありません。それぞれのポートが20Wまでの範囲で独立して制御されます。

サイズと重さ

本体サイズ

サイズは実測で幅35mm×高さ34mm×長さ46mm(プラグ含まず)。

重量を測定

重さは79g。

手のひらサイズで持ち運び用にも使えるサイズ感

手に持ってみると中身がパンパンに詰まっている感じで見た目以上の重さを感じます。
手の中にすっぽりとまではいかないまでも十分にコンパクトで持ち運び用にも使えるサイズ感。

綺麗な収まり

テーブルタップの1口分のスペースに収まる

標準的なタップやコンセントであれば周囲の挿入口を占有してしまうことは無さそうです。
一口分のスペースに綺麗に収まって狭い場所の取り回しも楽々。高さも控えめで出っ張りが邪魔になりにくいのも良いところ。

隣のプラグとの隙間が確保できる

隣にプラグを挿しても隙間が確保できます。周囲の機器と密着しないため熱がこもりにくく、つけっぱなし利用でも安心感があります。

スマホとiPadの同時充電

iPadとスマホを同時に充電可能

AndroidスマホとiPad Pro M1を同時に充電すると各ポート20Wの計40Wが出力されました。
この状態で片方のデバイスを取り外すと残りのデバイスが20W以上を使用できるように自動で調整されます。ケーブルは充電器に挿しっぱなしでも影響ありません。
再び2つのデバイスを接続すると各ポート20Wに戻ります。
充電器の判断で供給バランスを変えてくれるので何も意識せずに抜き差しできます。

スマホ (Xiaomi12)iPad Pro M1 11インチ
バッテリー容量4500mAh7600mAh
端末の最大充電速度67W30W
USB PD対応対応
充電時間95分140分
充電器の最大表面温度62.2℃

2台とも電池残量5%から充電を開始して100%になるまでの所要時間はスマホ95分、iPad140分。
急ぎでなければ常用可能な速度です。
表面温度が62℃と高温になるものの触ってみてもやけどするほどではなく、なかなか熱くなるな、程度。
スマホの充電が100%になったら自動的に充電中のiPadに20W以上供給されるかというとそうではなく、デバイスが2つ接続されている限り20Wを超えることはありません。

パソコンの充電

iPad Pro充電可能

MacBook Pro M1 13インチ 2020を接続してみると40Wが出力されました。

Appleの純正充電器に比べて約35%少ない給電能力ですが負荷の高い作業をしていなければ3時間弱で充電できるようです。

スマホとパソコンの同時充電

スマホとパソコンを同時に充電可能

AndroidスマホとMacBookを接続すると各ポート20Wの計40Wが出力されました。

MacBookの充電速度はかなりゆっくり。フル充電までの予測時間は4時間半に増えました。
スマホはMacBook側と切り離されて制御されるためスムーズに充電されます。
一応同時充電が成立しますが、パソコンの充電速度は負荷状態に特に影響を受けるため充電が追い付かないこともありそうです。負荷の大きい作業中はパソコンだけを充電するなどの使い分けが必要です。

評価

複数の機器を同時に充電できる「Anker 521 Charger (Nano Pro)」の外観

20Wが2ポート使えて急ぎの時には40Wが出せる、それでいてコンパクトという実に使い勝手のいい充電機です。
1つなら40W、2つなら20Wずつと構成がシンプルで分かりやすく、切替も充電器任せで何も考えなくていいのでストレスフリー。
スマホもiPadもパソコンまでもカバーし、持ち歩きでも据え置きでも活躍します。長く使える一台です。

待望のプラグ折り畳み型の登場

プラグが折り畳める「Anker 523 Charger (Nano 3, 47W)」もあります。出力も40Wから47Wに向上。
プラグの格納部分により7mm長くなったものの持ち歩きしやすくなりました。

523 Charger521 Charger
最大出力
(1ポート時)
47W40W
最大出力
(2ポート時)
27W+20W20W+20W
サイズ53 x 35 x 35mm46 x 35 x 34mm
重さ87g85g