【レビュー】3D曲面対応のマット系保護フィルム「PDA工房 Body Shield Frosted」をXiaomi Redmi note 9Sの背面ガラスに貼り付け。

20/10/26

Xiaomi Redmi note 9Sの背面ガラスに3D曲面対応タイプの保護フィルムを貼ってみます。
上手く貼り付けるためのコツなどを踏まえながら解説していきます。

今回用意したのはPDA工房製「Body Shield Frosted」。
擦りガラスのようにザラザラとした透明フィルムで、3D曲面に追従して貼ることができるのが特徴。
Redmi note 9Sだけでなく多くの機種がラインアップされています。

梱包状態

封筒でポスト投函されます。
送料無料で注文の翌日に届きました。

フィルムが折れ曲がらないように段ボールで補強されています。

同梱品

フィルム本体、説明書、素材見本(フィルムの切れ端)。

素材見本は練習に使用できます。
実際に貼ってみて接着力などの感触を確認することができます。
本番に入る前に曲面部分で試し貼りをしてみることをお勧めします。

説明書

貼り付け方法が所狭しと書き込まれています。
文字情報だけなのでこれだけでは分かり難い感が否めません。本家HPなどで情報を補足しながら取り掛かる必要があります。

フィルムの質感

よくあるアンチグレア系フィルムのサラサラタッチではなくかなり粗めのザラザラとした感触です。
爪でなぞるとガリガリとした硬さを感じられます。

表面の硬さに反してフィルム自体は柔らかめ。
カメラとフラッシュLED部分がくり抜かれています。外形も含めてカットはかなり精密でバリや乱れが一切ありません。
PDA工房はカット精度が非常に高いと思います。

背景の色や文字がハッキリと認識できるくらいの高い透過度があります。

厚さは0.16mm。

貼り付け

今回はWET貼り(水貼り)で貼り付けます。
フィルムを台紙から剥がし、食器用の洗剤を溶かした水を糊面にまんべんなくスプレーします。
洗剤の混合比はボトル一本(写真のボトルは50ml)の水に対して洗剤1滴程度。洗剤の比率を高くするほど貼り付け時の位置調整がやりやすくなりますが、スマホ本体の内部に浸水しやすくなるので注意が必要。

綺麗に掃除したガラス面にフィルムを置いておおよその位置を確認します。
洗剤水のおかげで自由に動かせるので落ち着いて作業できます。剥がして貼り直すこともできます。
この時点では気泡が入っていても問題ありません。

位置合わせをしながらスキージを使ってガラスのフラット部分の空気と洗剤水を抜いていきます。
この時フィルムが滑って位置がズレないように力を加減します。フィルムはガラスいっぱいのサイズに切られているので少しでもズレるとはみ出します。特に外周部の端を意識して作業しましょう。
水分が抜けていくにつれて段々と貼り付いていきます。
これをフィルムが動かなくなるまで繰り返します。

PDA工房から水貼りに必要なツールが揃ったキットが販売されています。

曲面部分にドライヤーの温風を当ててフィルムを収縮させます。風量は"弱"に設定。
一気に広い範囲をやらずに5cm幅くらいを目安に加熱します。
一ヵ所に熱が集中しないように手首を振りながらほんのりと熱をかけるのがコツ。急ぐ必要はありません。

熱でフィルムが縮んで少し波打ってきたらすぐにドライヤーを止めます。
ほんの少しの熱で収縮が始まるのでフィルムの様子を見ながら少しずつ作業しましょう。

波打ちが起きた部分を指で強めになぞって貼りつけます。熱が冷めないうちに押し付けると綺麗に仕上がりやすくなります。
内側から外側へ水を押し出すようにします。水が抜けてしっかり貼りつくまで何度も指でなぞります。

水が抜けると綺麗に貼り付きます。
もし浮いてくるようであれば浮いた部分に軽く温風を当てて指で圧着すればOK。
同じ要領でぐるりと一周貼っていきます。
「加熱→圧着」は約5cmずつ進めます。焦る必要はありません。ゆっくり落ち着いて少しずつ丁寧に進めていきます。

一通り貼れたら曲面部分に再び軽く温風を当ててしっかり圧着します。特に角の部分は入念に。
これによりフィルムがガラスの形状によりしっかりと追従し、浮きや剥がれに強くなります。

完成

綺麗に貼れました。
まるで元々貼られていたかのような美しさです。

角部分もしっかり曲面に追従しています。フィルムが熱によってガラスの形状に変形しているので浮いてくる気配もありません。

硬くザラリとした手触りがたまりません。鈍い反射も高級感が漂います。
Redmiのロゴも見えてガラスの色を損なうこともなく元のデザインを活かしつつ表面の質感を変えることができました。

形状記憶

加熱により3D形状に追従したシートがどのようになっているのかを確認するため、貼り付け後一週間経過したシートを剥がしました。
接着力が低くスルスルと簡単に剥がれていきます。

糊残りも一切無く綺麗に剥がれました。

シートが3D形状を維持していることから加熱によって収縮し形状を記憶する性質があることが分かります。
この性質により端が自然に浮いてくるということが無くなり、長期間安定してパネルを保護してくれます。

講評

ラウンドした3D面に完全にフィットしてガラス全面をしっかりと守ってくれます。
ザラザラとした質感は大変気持ち良くついつい触りたくなってしまうほど。粗めの凹凸のおかげで傷や指紋がほとんど見えないので清潔感がありいつも綺麗に見えます。

通り貼り付け難易度はそこまで高くなく、ゆっくり落ち着いて作業を進めれば初めてでも上手く貼ることができると思います。

端末のデザインを犠牲にすることなくさりげなく質感を変えることができ、さらにガラス全面を確実に保護できる素晴らしい製品でした。