【分解】まるで富士山。レンズがグリグリ動く手ブレ補正の「日本版 Xiaomi Mi Note 10」1億800万画素カメラデバイス。

20/01/06

本体から取り出した5連カメラの巨大要塞をさらに詳しく見ていきます。
過去例のないスペックのカメラデバイスは何もかもが規格外。
そこには大きなレンズが縦横無尽に動く光学式手ブレ補正が搭載されていました。

基板との接続

カメラユニットと基板を繋ぐコネクタは金属製のシールドで覆われています。
周辺の部品を含めたノイズ対策でしょうか。
全面に貼られた銅箔テープは放熱効果にも貢献していると考えられます。

構成

5連カメラは内部では3+1+1の構成に分かれています。
作りは非常に精巧でコストがかかった部品であることが容易に想像できます。

ズーム、108MPの3つのカメラは矢印部分でフレームに接着固定されていて外すことができません。
一つのデバイスとして内部パラメータを設定し、キャリブレーションされているかもしれません。

108MPカメラは鏡筒部分のが2mmほど突き出していて、その姿はまるで富士山のよう。
サムスン製でセンサーサイズは1/1.33、レンズは7枚とメーカーは公表しています。

サイズ

ユニット全体の全長は65mmにも達します。
最も大きな108MPカメラの外形はなんと17mm×17mmもありました。

ボディの厚さは6.05mmあります。(背面の銅箔テープ含む)
広角側に寄った状態でレンズを含めて8.25mmでした。

本体の分解記事ではこの大きなユニットがどのように収められているのか解説しています。

光学式手ブレ補正

108MPカメラの光学式手ブレ補正はかなり強力です。
本体を揺らしてもレンズは一定の位置を保っていることが分かります。
これは肉眼でもはっきり認識できるほどで、大きなボディで得られた広い可動範囲を有効に使ったMi note 10ならではの動作と言えるでしょう。

講評

世界初の1億画素超え到達という驚きを与えたカメラはそのサイズも世界一と言わんばかりの存在感でした。

これだけの高性能デバイスを搭載しながらも外装のデザイン演出でその高性能ぶりを派手にアピールしたりせず、あくまで構造の一部として収めるに留めているのはXiaomiがいかに先を走っているかということを物語っているように感じます。(精一杯の技術力を製品にするとデザインで露骨な主張をしてしまいがち。)

そんな余裕すら漂わせるXiaomiがこれからどのような展開を見せてくれるのか、期待せずにはいられません。