【分析】重さの理由は? ヘビー級「日本版 Xiaomi Mi Note 10」の美しき重量配分。
ハイスペックを裏付けるかのようにずっしり重いMi note 10。
分解した部品を重量測定してその重さの理由を分析していきます。
総重量
全体重量は210gです。公称値は208gでほぼスペック通り。
200gを超えるスマートフォンはそう多くなく、6インチクラスの中でも特に重い部類に属します。
各部の重量
カメラユニットは10g。
5つにもなるデバイスもさることながら大きな108MPカメラが重量を増やしています。
カメラデバイスの詳細は別記事で紹介しています。
カメラ部を覆う金属性のカバーは9gもあります。
これも手に持つとかなり重く、これだけの重さを割いてまで重厚な造りにしたのは繊細なカメラを強固に守るためと考えられます。
電池はなんと71g。
これは全体重量の34%に達し、狙ったかのように全重量の1/3を占めています。
そして手に持つとかなり重く感じます。
メインフレーム+OLED+ディスプレイガラスは73g。
これもまた電池と同様に全体重量の約1/3です。
樹脂とアルミで構成されるメインフレームよりも、ガラスとOLEDが主な重量要素となっていると思われます。
本体の分解は別記事で紹介しています。
基板は15g。
大型ですがカメラ部分がえぐれているためかこれは標準的な値です。
総評
電池、メインフレーム+OLED、その他の3大要素で総重量を綺麗に3等分しているという結果になりました。
意図されたものかは分かりませんが、電池が片寄せになっている構造であることから重心を考えると自然にこのような重量配分になるのかもしれません。
どこかが極端に重いと手に取った時の違和感が強くなり、手の馴染み感や持ち心地を悪化させてしまいます。
この綺麗な重量配分がこういった快適性をも考慮してのことだとするとXiaomiは価格やスペック競争だけではなくなかなか深いところでモノづくりをしているということになり、しかもそれを表立って公言していない謙虚さが中華メーカーらしくなく末恐ろしさを感じさせます。
それにしてもカメラ、カメラカバー、電池の3つの部品で全重量の43%にあたる90gにもなるあたり、このモデルの"カメラ性能と電池持ち"への執念がはっきり数字に表れていると言えそうです。
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