【修理】ちゃんとやりたい人向けの「第2世代iPhone SE」のバッテリー交換方法。Part.1

20/06/04修理

2020年5月に発売されたiPhone SEのバッテリーを交換してみました。
多くのサイトでは重要なポイントについてあまり触れられていません。
ここでは"ただ交換するだけ"ではなく"ちゃんとやりたい"人向けの作業手順を提供していきます。

用意するもの

左から、ディスプレイ周りの両面テープ、バッテリーを固定する両面テープ、交換用バッテリーです。
テープはいずれも数百円程度で購入できます。
今回はiPhone8用のテープを流用しますがSE用のパーツが出回っるようになったらSE用を使うことを推奨します。

ポイントはディスプレイ周りの両面テープです。
ディスプレイと本体の間に貼る防水パッキンの役割を持つ部品です。

これが無くても組み立てられるため、街の格安修理屋で修理された端末を分解するとこのテープはほとんどの場合で省略されています。(というより貼られている個体を見たことが無い)

元の防水性能には戻りませんが、このテープが無いとディスプレイと本体の間に隙間ができてしまい、ゴミや水気の侵入によって動作不良を引き起こす原因になります。
必ず用意しましょう。

ディスプレイの取り外し

Lightningコネクタ横のネジ2本を抜いたら吸盤などを使ってディスプレイを持ち上げます。
両面テープで貼り付けられているため結構な力が必要です。
勢い余って一気に開けず、僅かに浮かせる程度で止めます。大きく開けると内部のケーブルが断線します。
ヘラなどを使って少しずつ両面テープを剥がしながらディスプレイを浮かせていきます。

Top側はBottom方向にずらしてから持ち上げるようにして外します。

全周が浮いたら本を開くようにゆっくりと開きます。
この時2本のケーブルを引っ張らないように注意します。

4本のネジを抜いて2つのコネクタを外します。

カメラ脇の3本のネジを抜いて1つのコネクタを外します。

これでディスプレイの取り外しは完了です。

バッテリーの取り外し

バッテリーのコネクタを外します。

バッテリーは合計4ヵ所の両面テープで固定されています。

タブをめくり上げ、外側に引っ張るようにして両面テープを剥がします。
ここも結構な力が必要です。テープが切れないように、勢いよく引っ張らずにゆっくり引き抜きます。

バッテリー固定用両面テープの貼り付け

両面テープはこのような位置関係で貼り付けることになります。
ちょうどワイヤレス給電コイルを避けるような形状になっています。
つまりコイルのエリアに両面テープが被ってはいけないということになり、正しい位置に貼る必要があります。

貼り付ける前にバッテリーと両面テープの位置関係を確認します。
横幅はバッテリーの横幅とテープの端が揃うようにします。

縦方向はテープのタブ部分の端を目安にします。
Top側はバッテリー端から8.2mmくらいの位置。

Bottom側は6.5mmくらいの位置。

両面テープはたくさんの剥離フィルムが使われていてかなり複雑な層構成になっています。
フィルムを剥がす順番を間違えると貼り付けが上手くいかなくなるので注意しながら作業を行います。

大きな青色のフィルムを剥がして4ヵ所のテープを全て露出させます。

バッテリーの裏側に貼り付けます。
ピンク色のフィルムを持って先程確認しておいた位置を狙ってそっと乗せます。
作業に夢中になって貼り付け方向を間違いがちなので慎重に。

仮留めの状態です。

スキージ等を使ってテープを圧着します。
バッテリーに負荷をかけないように優しく作業します。接着力が強いので軽い力で十分。
しっかり接着ができている部分は色が黒っぽく変化します。

この圧着作業をしておかないと接着力が不足し、使用中に脱落したバッテリーがダメージを受けて最悪の場合発火に至る可能性があり危険です。

Part.2ではタブの貼り付け~組み立てを解説します。


今回使用したテープ類は「iPhone8 黒ガラス用」です。
同等品がAmazonでセット販売されています。

Lightningコネクタ横の2本のネジ(ペンタローブ)を回せる特殊ドライバーはこちら。
各モデル共通のため一本持っておくと便利です。

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